ウェザーニューズの「気象情報」に、ラグビー日本代表が喝采:水曜インタビュー劇場(天候編)(4/6 ページ)
気象予報会社のウェザーニューズがスポーツチームの支援にチカラを入れていることをご存じだろうか。2015年秋に開催されたラグビーW杯で南アフリカに歴史的な勝利を果たした日本代表チームもサポートしていたという。どのような形で支援していたかというと……。
予報が変わっても、常に最新の情報を提供
土肥: ブライトンは普段、強風が吹くんですよね。でも「試合当日は安定している」といった情報を提供された。かなり勇気がいったのではないでしょうか? 心が“不安定”になりそう(苦笑)。
浅田: プレッシャーはありました。ただ、天気予報というのは、あくまでその時点での見解なので、もし変わったらすぐにその情報を伝えればいい。こちらが絶対にしてはいけないことがあるんですよ。それは「あいまいな情報を伝える」こと。現時点で、試合当日「風は吹かない」という予報であれば、「風は吹かない」と言わなければいけません。翌日、もしその情報が変われば「すいません、昨日は『風は吹かない』と言いましたが、今日の予報では違います」ときちんと伝えなければいけません。天気予報が変わることはよくあることなので、そこはご理解いただけたのではないでしょうか。
土肥: 予報が変わっても、常に最新の情報を提供してくれることに価値を感じていたのかもしれません。南アフリカ戦は「風は吹かない、安定している」という予報を出されたそうですが、結果は?
浅田: バッチリ当たりました! 代表チームからは「スゴいわー」といった言葉をいただきましたが、こちらは「それほどでもないですよ」といった形で対応していました(笑)。でも、予想していた人間は“ひやひや”していたのではないでしょうか。それほどプレッシャーを感じていました。
土肥: 「試合当日の天気は安定している」という予報を受けて、チームは雨対策や風対策をしなかった?
浅田: はい、そのように聞いています。雨対策や風対策といった余計なことをせずに「試合に集中することができた」とおっしゃっていました。
「試合当日は雨」という予報だと、チームはさまざまな準備をしなければいけません。選手はスタッドの長いスパイクを着用しなければいけませんし、ボールを石けん水で濡らし、手が滑りやすい状況の中で準備をしなければいけませんし、試合の進め方も変えなければいけません。通常練習だけでなく、雨対策+風対策をしなければいけないので、時間のことを考えるとできればやりたくない。
あと、スタジアムの中の情報もお伝えしました。
土肥: スタジアムの中? どういうことでしょうか?
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