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ベッキーの謝罪会見は、なぜ「質問禁止」だったのか:スピン経済の歩き方(6/6 ページ)
人気タレントのベッキーに、初スキャンダルが発覚した。所属事務所内でベッキーは緊急会見を開いたものの、メディアからの「質問」は一切受け付けなかった。果たしてこの戦略は“正しかった”のか、それとも……。
「ウッズ方式」で「失言」だけは守り切ったベッキー
また、日本の広告市場が彼女の「禊(みそぎ)」をいつと見るのか、というのも気にかかる。興和株式会社の外用消炎鎮痛薬「バンテリンコーワ」が不倫騒動から1年半後、世界ではじめてウッズを広告に起用した。当時はツアー未勝利で絶不調、左ひざとアキレスけんの故障で大会も欠場中。日本の広告マンは、ゴルファーというよりも、「タイガー・ウッズ」に価値が戻ってきたと見たわけだ。
世間の好感度はガッツリ失ったものの、致命的な「失言」だけは守りきったベッキー。この「ウッズ方式」が吉とでるか凶とでるか。そして、1年半後にはウッズのように広告イメージとしての「復活」を果たしているのか。注目してみたい。
窪田順生氏のプロフィール:
テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで100件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。
著書は日本の政治や企業の広報戦略をテーマにした『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。
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