新ビジネスの“成功確率”は? 「スポーツ+天気」がやって来そう:水曜インタビュー劇場(天候編)(1/6 ページ)
気象予報会社のウェザーニューズがスポーツチームの支援にチカラを入れている。ラグビー日本代表チームのほかに、さまざまなスポーツを支援しているが、次にどんなビジネスを企画しているのか。担当者に話を聞いた。
気象予報会社のウェザーニューズがスポーツチームの支援にチカラを入れていることをご存じだろうか。2015年秋に開催されたラグビーW杯で南アフリカに歴史的な勝利を果たした日本代表チームもサポートしていたという。
前回、同社がどんな情報を提供をしていたのかといった話を紹介したが、このほかにもさまざまなことに取り組んでいるようだ。スポーツ気象チームの浅田佳津雄さんに話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンライン編集部の土肥義則。
アマチュアのチームでも「気象情報を活用したい」
土肥: 昨年秋に開催されたラグビーW杯イングランド大会で、日本代表が優勝候補の南アフリカに勝ちました。現地のメディアは「史上最大の番狂わせ」などと報じましたが、気象予報会社のウェザーニューズが「気象」面で支援していたことはあまり知られていません。宮崎合宿など試合前の段階から試合当日まで代表チームに天候や風向きなどの予報を提供していたそうですね。
前回、試合の裏側でどのような情報を提供していたのか、といった話を中心に聞きました。浅田さんの話を聞いていると、他のスポーツにも横展開できると思うのですが、水面下で何か企画していませんか?
浅田: 当社の気象情報はラグビー以外にも、さまざまなスポーツで使っていただいています。代表チームやプロのチームは、当社と「月々○○万円」といった契約ができるかもしれませんが、プロで活躍している人ってスポーツ人口のごく一部ですよね。ほとんどの人がアマチュアでスポーツを楽しまれていますが、資金力に乏しいチームばかりなんです。
しかし、アマチュアのチームでも「気象情報を活用したい」と思っているでしょうし、「気象リスクを知りたい」と思っているはず。例えば、熱中症で倒れたり、集中豪雨の被害をうけたり、雷に打たれたり。こうした気象リスクを防ぐためにはどうすればいいのか。
土肥: 気象情報を買えればいいのですが、アマチュアのチームは資金力がないので購入することが難しい?
関連記事
- ウェザーニューズの「気象情報」に、ラグビー日本代表が喝采
気象予報会社のウェザーニューズがスポーツチームの支援にチカラを入れていることをご存じだろうか。2015年秋に開催されたラグビーW杯で南アフリカに歴史的な勝利を果たした日本代表チームもサポートしていたという。どのような形で支援していたかというと……。 - 日本人のここがズレている! このままでは「観光立国」になれません
「訪日客が1300万人を突破」といったニュースを目にすると、「日本は観光立国になったなあ」と思われる人もいるだろうが、本当にそうなのか。文化財を修繕する小西美術工藝社のアトキンソン社長は「日本は『観光後進国』だ」と指摘する。その意味とは……。 - カーシェア事業で、なぜ「パーク24」だけが黒字化できたのか
カーシェアリング事業の早期黒字化は難しいといわれている中で、パーク24が事業を始めてわずか5年で黒字を達成した。その理由を探っていくと、興味深い話が……。 - ジャポニカ学習帳の表紙から「昆虫」が消えた、本当の理由
ジャポニカ学習帳の表紙といえば、「昆虫」の写真を思い浮かべる人も多いだろうが、数年前に昆虫が消えた。教師や保護者から「昆虫が気持ち悪いから変えてほしい」といった要望があって、発売元のショウワノートが削除したというが、本当にそうなのか? - ドローンが人間を救う! 世界初の“救援隊”出動
2016年、ドローンがさまざまな場で活躍しそうだ。可能性が広がる中で、ドローンを使って「被災地の地図を作る」動きが進んでいる。世界初のプロジェクト「ドローンバード」とは、一体どういった仕組みなのか?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.