セキュリティサービス大手のセコムは1月14日、ドローンが施設などへ侵入するのを防ぐための「セコム・ドローン検知システム」を発売すると発表した。画像技術やセンシング技術を使って、複数の検知方法で24時間365日、侵入してくるドローンを監視する。
具体的には、監視対象となる半径100メートル以内の距離にドローンが接近すると、レーダーで自動的に検知して侵入と判断し、監視卓に飛行物体の方向と距離を表示する。加えて、3D指向性マイクがレーダーで検知した方向の音を集音するとともに、レーダーに連動した近赤外照明付高速パンチルトズームカメラが飛行物体を自動で追跡し、ライブ映像を監視卓に表示する。
同社は、重要施設や大規模なイベントを開催する競技場などのセキュリティ対策として活用できるとしている。価格は1システムあたり4000万円(税別)から。工事料金、保守料金は別途必要。
同社は昨年12月に民間防犯用の自律型飛行監視ロボット「セコムドローン」のサービス提供を発表している。
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