調査リポート
家計を支える非正規の年収、97.8%は「400万円未満」
家計を支えている非正規労働者の年収はいくらくらいなのか。全体の97.8%は「400万円未満」で、男性の58.0%、女性の74.6%が「200万円未満」であることが、連合総研の調査で分かった。
家計を支えている非正規労働者の年収はいくらくらいなのか。全体の97.8%は「400万円未満」で、男性の58.0%、女性の74.6%が「200万円未満」であることが、連合総研の調査で分かった。パート・アルバイトは他の就業形態よりも年収200万円未満の割合が高く、男性で76.0%、女性で89.0%。また世帯貯蓄が「ない」と答えたのは27.9%。これに「100万円未満」を加えると、52.7%に達した。
この1年間に、生活苦のために「食事の回数を減らした」と答えたのは11.6%。世帯年収200万円未満で25.5%、男性40代で21.1%だった。また「医者にかかれなかった」は8.5%、「税金や社会保険料を支払えなかった」は7.8%、「クレジットや割賦・消費者ローンが返済できなかった」は4.8%という結果に。
現在の健康状態について、24.1%が「健康ではない」と回答。年収が低いほど「健康ではない」と答えた割合が高く、200万円未満で3割(33.9%)を超えた。
インターネットを使った調査で、三大都市圏に住むパート・派遣・契約社員として民間企業で働く20〜49歳の男女約2000人が回答した。調査時期は2015年10月。
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