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上司との良質な対話がストレスをなくす? ヤフーが本気で取り組む1on1プロジェクトとは(1/4 ページ)
企業にとって重要な課題である離職率の抑制、メンタルヘルス対策、そして従業員の生産性の問題。これらの問題を解決するヒントがどうやらヤフーの人事施策にありそうだ。一体どんな人事施策なのか……。
上司とうまくいかない、自分の仕事ぶりをなかなか認めてもらえない――。こんなふうに感じたことはないだろうか。実は、こうした悩みがメンタルヘルスに大きく影響していることが分かっている。
厚生労働省のメンタルヘルスに関する調査(2012年実施)によれば、ストレスの大きな要因は職場の「人間関係」。その多くは上司と部下の人間関係だ。また、“やりがいをもって働けているか”といった「仕事の質」もストレスに関係しているという。
職場のストレスを軽減するためには、上司と部下が良好な関係を築き、いきいきと働ける環境を作ればいいということになるが、一朝一夕でできることではない。できないからこそ、メンタル疾患に至る従業員が現に増えているのだ。
しかし、この2点のテーマに全社をあげてチャレンジしているのがポータルサイト大手のヤフーだ。メンタルヘルス対策を目的に始めたわけではないが、「上司と部下のコミュニケーションを深めることで、部下の力を最大限に引き出す」という取り組みが結果としてストレスの軽減につながり、副次的な成果を生んでいるという。
一体どのような取り組みなのだろうか。心身ともに健康でいきいきと働ける職場作りのヒントがここにありそうだ。詳しい話を本プロジェクトの責任者であるヤフーの組織・人財開発部人財育成リーダー、小向洋誌氏に話を聞いた。
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