社長の報酬、ボーナス「あり」「なし」で1000万円以上の差
会社の役員ってどのくらいの報酬をもらっているの? 多くの人が気になっていることだと思うが、人事労務分野の情報機関である産労総合研究所が最新の役員報酬をまとめた。
会社の役員ってどのくらいの報酬をもらっているの? 多くの人が気になっていることだと思うが、人事労務分野の情報機関である産労総合研究所が最新の役員報酬をまとめた。それによると、会長の年間報酬額は平均で3693万円、社長が3476万円、専務が2433万円であることが明らかに。専務以上は2000万円を超えているが、常務になると1885万円、取締役(役付以外)は1556万円。2013年に行った調査と比べ、全体的に増加傾向だった。
社長の報酬について、賞与の有無別にみると「賞与あり」の場合は4141万円に対し、「賞与なし」の場合は3004万円と1000万円以上の差があった。役員賞与の支給状況をみると、「支給している」企業は46.5%で、前回調査(40.3%)よりも6.2ポイント増加した。
役員の国内出張において、新幹線のグリーン車や飛行機のファーストクラスなどの利用を認めている企業はどのくらいあるのだろうか。新幹線のグリーン車利用を認めている割合をみると、社長が67.1%(条件付き7.7%を含む)、取締役が49.1%(同12.3%)。これに対して、一般社員は8.4%(同7.1%)という結果に。
次に飛行機の高級シート利用を認める割合をみると、社長が56.8%(同11.0%)、取締役が36.8%(同17.4%)。一方の一般社員は7.7%。「1割近くの企業が一般社員でも認めているの?」と思われたかもしれないが、7.7%の内訳をみると、すべて「条件付きで認める」だった。
郵送による調査で、155社(上場企業66社)が回答した。調査時期は2015年9月から11月まで。
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