東芝は2月4日、2016年3月期の連結最終損益が7100億円の赤字になる見通しだと発表した。5500億円の赤字とした従来予想から、過去最悪規模に悪化する。
電力・社会インフラ部門で不採算案件の損失引当を迫られた上、電子デバイス部門でも在庫処分などで損失を計上。構造改革費用の積み増しなどもあり、営業損益は従来予想から900億円悪化して4300億円の赤字になる見通し。
短期繰り延べ税金資産の取り崩し600億円も見込むなどし、最終損益は前回予想から1600億円悪化する。
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