インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」は、2016年1月の転職求人倍率(同サービス登録者〈転職希望者〉1名に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値)を発表した。
1月の転職求人倍率は、前月より0.10ポイント減の1.11倍。ただ、求人数は前月比+1.5%、前年同月比+44.5%となり、14カ月連続で調査開始(2008年1月)以来の最高値を更新した。転職希望者数は前月比+10.5%、前年同月比+54.0%で、求人数の増加幅よりも大きくなった。
業種別でみると、9業種中7業種で求人数が増加。求人数が最も伸びたのは「メディカル」で前月比+9.2%、次いで「小売/外食」(同+7.6%)だった。職種別でみると、11職種中8職種で求人数が増加。求人数が最も伸びたのは「技術系(化学/食品)」(同+6.8%)、「販売/サービス系」(同+4.8%)だった。「『技術系(化学/食品)』では、好調な業績や、生産量の拡大を背景に、製造ラインを拡張する企業が増えているため、生産管理のポジションで求人数が特に増加している」(DODA)という。
今回の調査結果について、DODAの木下学編集長は「年末の繁忙期が過ぎ、3月の年度末をめどに転職をしようとする人が一斉に活動を始めたため、転職希望者数が大幅に増加した。新規求人数も高い水準が続いており、転職市場はますます活況となっている。2月以降も求人数、転職希望者数ともに増加し、転職市場の活況が続く見込みだ」とコメントした。
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