何が起きていたのか? 清原和博容疑者が古巣・巨人を「震撼」させていた:赤坂8丁目発 スポーツ246(2/5 ページ)
元プロ野球選手・清原和博容疑者が覚醒剤所持容疑で逮捕されたが、その衝撃はいまだ沈静化していない。新たな疑惑がたくさん浮上してきているからだ。その中の1つ……。
巨人が管理責任を認めたくない理由
だが清原が1997年から2005年までの9シーズン、巨人のユニホームを着ていたという事実は消えない。さらにその期間中、すでに“クスリ漬け”となっていたことまでも濃厚と見られ始めているのだ。普通に考えれば、その当時のチーム体質が疑問視され、清原に対する管理責任についても追求されて然るべきだろう。
しかしながら巨人には、どうしてもそれらを認めたくない理由がある。球団内には「自分たちの球団も清原の被害者」といういまだ強い“清原アレルギー”があるからだ。
かつて巨人在籍時代の清原はスーパースターの座を確立していたが、球団にとって明らかな厄介者にもなっていた。2000年ごろから清原は自らを中心として一軍選手数名をメンバーに加えた「清原軍団」を結成。2002年オフに主砲の松井秀喜がヤンキースに移籍するとチーム内のタガが外れ、清原軍団は一気に幅を利かせるようになっていった。
この勢いに増長するかのようにして特に清原軍団で当時「ナンバー2」と呼ばれていた某選手は陰湿な“若手いびり”を行っていた。それだけでなく当時の巨人番記者を恫喝(どうかつ)したり、威嚇(いかく)したりするなど傍若無人な振る舞いをチームの内外で繰り返し、大ひんしゅくを買っていた。
球団関係者によれば「ある若手選手は遠征先の飲み屋で、この某選手に奥さんからもらった大切なネックレスを引きちぎられたこともあった」というから耳を疑ってしまう。この某選手の暴走を許してしまった最大の要因は、いまさら説明するまでもなく清原軍団を結成した「番長」の清原だ。
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