賭博問題からどう這い上がるのか 地に堕ちた読売巨人軍:赤坂8丁目発 スポーツ246(3/4 ページ)
2015年10月に発覚した巨人所属選手による野球賭博問題。3選手が野球賭博に関与していたとしてNPBから無期失格の処分が下され、巨人からも契約を解除されていた。今回、新たにもう1人の選手が問題にかかわっていたことが明らかになった。
巨人、某選手の嘆き
球団側は2015年10月に発覚した一連の野球賭博問題がさらに広がってしまった責任を取る形で、元オーナーの渡辺恒雄最高顧問、白石興二郎オーナー、桃井恒和球団会長がそろって辞任することも3月8日に合わせて発表した。巨人幹部の3トップが辞任――。これはかなりのインパクトだ。しかしいくら巨大過ぎるGの3トップ辞任劇とはいえ、これでスンナリと一連の野球賭博問題の幕引きにつながっていくとは到底思えない。
高木の野球賭博問題関与が発覚したことは言うまでもなくチーム全体にも大きな衝撃を与えている。この問題発覚の当日(3月8日)はソフトバンクとのオープン戦が宇部市野球場で行われ、試合後は翌日(3月9日)にヤフオクドームで組まれている同一カードに備えて福岡市内へ移動していた。しかしながらチーム内には問題発覚によって福岡市内の宿舎から外出禁止令が出され、選手たちは一歩も外に繰り出せないピリピリムード。そんな同日の夜、巨人の某選手に携帯で電話連絡を入れてみると“泣き”に近いようなグチが耳に飛び込んで来た。
「これで『巨人イコール野球賭博』のイメージが、より一層明確化され、決定的なものになってしまったような気がしてならない。自分は賭博なんて何ひとつやったことがないのに、これから先もファンの人たちから白い目で見られかねないですからね。
福田、笠原、松本竜そして高木は球団の調査で野球賭博に関してはクロだったものの、それにまつわる八百長行為は一切なかったということになっている。でも、またアイツらにウソをつかれているかもしれないしね。
この『八百長はない』ということに関しても、世間からまったく信用されていないですよ。今の巨人ではプレーで何かミスをしたら、その瞬間にファンから『インチキ野郎』『わざとやったんじゃないのか』などと罵声を浴びせられそうで怖い。もうしばらくの間は応援なんて、まともにしてもらえなくなるかもしれないですね」
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