連載
「イジメ」「逆風」に屈しなかったイチローのスゴさ:赤坂8丁目発 スポーツ246(4/4 ページ)
大リーグのイチローが金字塔を打ち立てようとしている。メジャー通算3000本安打まで残り65本、日米通算でいえば、最多安打を誇るピート・ローズ氏の4256安打にあと43本。「やっぱりスゴいなあ」と思われたかもしれないが、そのイチローも海を渡った直後は苦労を味わっていた。それは……。
自分を“安売り”しなかった
イチローのスゴいところはチームメートたちに最初から自分を“安売り”しなかったことだ。精神的に弱い人間はのけ者にされると、どうしても相手に許しを乞うたり、頭を下げたりして仲間に入れてもらおうとする傾向が強い。
「私も、そういう選手をメジャーリーグの世界で何人も見てきた。しかしながらイチローは違った。それどころか彼は自分に一切の妥協を許さず、ただ野球で結果を出せば必ず流れがいい方向へ傾くと言い聞かせたのだ。驚異的な打撃や守備、走力などの技術面で周囲を納得させることができたのも、そういう彼の強い精神力があったからこそ。イチローのようなスーパープレーヤーはもう今後二度と現れないと思う」とピネラ氏は締めくくった。
今、チーム最年長プレーヤーでもあるイチローは“メジャーの生き字引”としてマーリンズの若手たちから崇拝され、目標とされる立場にある。今季も偉大な記録を打ち立てようとしているレジェンドの背中を我々もしっかりと見つめたい。ビジネスパーソンの方々にとっても、その生き様は大いに参考となるはずだ。
関連記事
- 何が起きていたのか? 清原和博容疑者が古巣・巨人を「震撼」させていた
元プロ野球選手・清原和博容疑者が覚醒剤所持容疑で逮捕されたが、その衝撃はいまだ沈静化していない。新たな疑惑がたくさん浮上してきているからだ。その中の1つ……。 - “ハンカチ王子”斎藤佑樹の人気はなぜ凋落したのか
かつて“ハンカチ王子”として脚光を浴びた日本ハム・斎藤佑樹投手の人気が凋落している。成績がパッとしないから仕方がない部分もあるが、なぜKYな言動を繰り返すのか。その裏にあるのは……。 - 新天地でも“転校生”ではない、イチローのハイレベルな「EQ」
メジャー15年目のシーズンを迎えたイチロー選手は、今季から新チームに合流。新天地なので苦労するのでは? と思いきや、チームメートと楽しそうに会話をしている。“転校生”のような立場なのに、なぜすぐにチームに溶け込むことができたのか。 - テレビや新聞には、なぜ「文春砲」のようなスクープがないのか
年明けから「文春砲」の勢いが止まらない。ベッキーとゲス川谷氏の「不倫」報道を皮切りに、甘利明大臣の「口利き疑惑」、宮崎謙介議員の「不倫」などが続いているが、筆者の窪田氏はある弊害を懸念している。それは……。 - 賭博問題からどう這い上がるのか 地に堕ちた読売巨人軍
2015年10月に発覚した巨人所属選手による野球賭博問題。3選手が野球賭博に関与していたとしてNPBから無期失格の処分が下され、巨人からも契約を解除されていた。今回、新たにもう1人の選手が問題にかかわっていたことが明らかになった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.