ムンディファーマがうがい薬「イソジン」の販売を4月1日から始めたが、パッケージに描かれたカバに似たキャラクターは今年8月末で使用を終了。秋の新製品発売に合わせ新しいキャラクターに変更する方針だ。
イソジンは1961年に日本初のポピドンヨード製剤として製造販売承認を取得したうがい薬だ。国内では明治グループが販売してきたが、提携関係にあったオランダのMundipharmaが自社販売に乗り出すことになり、日本法人のムンディーファーマがシオノギヘルスケアとの提携で販売をスタートした。
イソジンと言えば、パッケージやテレビCMで親しまれてきたのが「カバくん」だ。ムンディファーマ版パッケージにもカバのような動物のキャラクターがあしらわれているが、今年2月、「カバくん」の商標を持つ明治が不正競争行為の差し止めを求めて仮処分を申請。ムンディファーマも、明治の後継商品「明治うがい薬」がイソジンに酷似しているとして仮処分を申し立てる法廷闘争になったが、3月になって和解し、両社とも予定通り商品を発売した経緯がある。
ムンディファーマ版イソジンには、「カバくん」とは別のカバのようなキャラクターが描かれており、ムンディファーマは「従来のユーザーが正しくイソジンを選択できるよう、現存のイソジンブランドのイメージを踏襲した」と説明する。
だがカバ似キャラの使用は8月末で終了。秋の新製品に合わせてキャラクターを変更する計画だ。新キャラは改めて発表するという。
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