周囲の人間はどう見ているのか イチローと本田圭佑のスゴさ:赤坂8丁目発 スポーツ246(4/4 ページ)
日本を代表するプロスポーツ界のレジェンド2人が今、厳しい立場にいながらもベストを尽くそうと心血を注いでいる。イチローと本田圭佑選手だ。両選手を取り巻く現状とチームメートたちの声などを取材したところ……。
ケイスケは真のプロフェッシオニスタ
一転して窮地に立たされた本田だが、やはりどこまでも本田だ。17日(同18日)のサンプドリア戦では出番がなかったものの、チームが勝利すると選手たちと笑顔で喜びを分かち合った。そして結果的に出番がなかったことで試合が終わると、実質90分間のゲーム出場と同じぐらいの動きをトレーニングルームでトレッドミル(屋内でランニングやウォーキングを行うための器具)などを用いて汗を流し、コンディショニングの維持に努めた。
これにはミランの関係者の誰もが目を丸くしたという。「ケイスケはやはり真のプロフェッシオニスタ(プロ)だ。どういう状況になっても、自暴自棄にならずチームのために自分のベストを尽くそうとする。そういう姿勢こそが他の主力選手から信頼や共感を得られるのだろう。私は彼がこのままでいるとは思えない」とコメントしたのは、元イタリア代表MFでかつてミランの主将も務めた経験を持つマッシモ・アンブロジーニ氏だ。
今、日本では「熊本地震」が発生し、被災地で甚大な被害が発生している。多くの被災者の方々のことを思うと本当にいたたまれない。本田も先日公式サイトで「皆さん、僕にできることは微力で何もありませんが、日本人としてイタリアからただただ気にしてます。心配してます。応援してます」などと被災者にメッセージを送った。一方で何かを自粛するのではなく「こういう時だからこそ、各々に与えられた役割を行動に移すことが求められているんじゃないでしょうか」とも訴えた。同感だ。
精いっぱい、必死に戦う本田、そしてイチローの姿は同じ日本人として誇りに思う。これからも我々日本人の心に響き渡るような戦いを見せ続けてほしい。
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