野球評論家の張本勲氏は、なぜ失言を繰り返すのか:赤坂8丁目発 スポーツ246(2/5 ページ)
人気情報番組『サンデーモーニング』に出演している野球評論家・張本勲氏のコメントが、ネット上でしばしば“炎上”する。現役時代の張本氏は偉大な選手だったのに、なぜ失言を繰り返すのか。スポーツライターの臼北氏が分析したところ……。
やっぱり何も変わっていなかった
張本氏は毎週レギュラーで同番組の「週刊御意見番」にコメンテーターとして出演し、放送日から数えて主に1週間前までに起こったスポーツ関連の話題について気に入ったものには「あっぱれ」、気に入らなかったものには「喝」の言葉とともにそれぞれ独自の寸評を付けている。この番組で彼の発するコメントは毎回のようにネット上で取り上げられており、反響が大きく、時に批判も数多く沸き起こる。
毒舌であるがゆえに他の出演者とのトラブルが起きることもあり、過去にはジャーナリストの江川紹子氏と番組放送中に口論寸前となって彼女の降板騒動にまで発展したケースもあった。さらに2015年4月12日の放送では、同年4月5日のジュビロ磐田戦において48歳1カ月10日のJ最年長ゴールをマークした「カズ」の愛称を持つ三浦知良選手(J2リーグ:横浜FCに所属)の話題が取り上げられた際に「カズファンには悪いけど、もうお辞めなさい」などと仰天発言。日本サッカー界のレジェンドに何と引退を促してしまった。
ネットは当然のように大炎上で「サッカーの『サ』の字も知らないアンタが言う資格はない」「一生懸命頑張って結果残しているカズをけなすな」「J2が二軍と同じという発言はありえない」などと方々から批判的なコメントが書き込まれた。ちなみに、この騒動のてん末と裏事情については当記事でも過去に取り上げている(関連記事)。
その直後にカズが「そういう風に人に言われるのは光栄」などと大人の対応をしたことを受け、翌週放送の同番組内で張本氏は「あっぱれ」を出し直し、さらに同年4月20日のスポーツニッポン紙で「言った私のほうが恥ずかしい」などと釈明する内容の手記を掲載していた。だが、前出のA選手の言葉を借りれば「結局、張本さんはやっぱり何も変わっていなかったということ」なのかもしれない。
そして、そのA選手は次のようにもまくし立てた。
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