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何もできない松坂大輔を、孫正義オーナーが見捨てない理由:赤坂8丁目発 スポーツ246(4/4 ページ)
松坂大輔が2軍で大炎上した。福岡ソフトバンクホークスと巨額契約を結んだにもかかわらず、何ひとつ結果を残せていない。とっくの昔に我慢の限界は超えているはずなのに、なぜ球団は松坂を見捨てないのか。その理由は……。
怪物は復活するのか
「和巳が奇跡の復活を果たせば、チームの面々にも、そしてファンにも大きな勇気を与えることができる。オーナーはそう信じていたのです。しかしながら和巳の右肩はその後も本調子には戻らずに結局、それも叶わなかった。その無念さがあるから、オーナーは松坂に関しても見捨てることなく長い目で見ながら奇跡の復活を待ち続けているのです。
確かに巨額契約を結んでいるにもかかわらず、松坂は一切仕事をしていないですが……。でも今後一軍のマウンドに必ずや立って復活を果たしてくれると信じていますよ。そうなれば福岡のファンはもちろん、日本に大きな感動を呼び起こすはずです。松坂フィーバーが起これば、これまで彼に“投資”した年俸も回収できる。オーナーも、その日が来ることを待ち望んでいます」
ホークスは孫オーナーを筆頭に怪物復活のストーリーをいまだ強く信じ込んでいる。このまま一軍で一度も投げることなく「12億円泥棒」の汚名を着せられ、晩節を汚すことになるのか。あるいは文字通りの「奇跡の復活」を果たし、斎藤氏の悲劇を知る孫オーナー、そしてファンに笑顔をプレゼントすることができるのか。どちらに転ぶかは、今後の松坂の意識改革と猛奮起にかかっている。
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