清原被告の“復帰”は難しい、これだけの理由:赤坂8丁目発 スポーツ246(3/4 ページ)
プロ野球界の“元番長”に審判が下った。覚せい剤取締法違反の罪に問われていた清原被告は、国側の手助けを受けることなく、今後は自力で更生の道を歩むことになった。しかし、本人が望んでいるプロ野球界に復帰することはできるのだろうか。
球界全体から総スカン
「いつも年賀状を出し合っていたのに巨人に入ってから急に向こうから来なくなった。『おや?』と思っていたら1998年のシーズン途中、ある試合の開始前にグラウンドでバッタリ会ってね。『おう、巨人ではどうなんだ?』と言ったら、向こうは私の目を見て『チッ!』と舌打ちしながら完全無視……。
開いた口がふさがらなかったよ。『オレはもうジャイアンツの選手であり、一流の人間なんだ。オマエなんかに軽々しく話しかけられる筋合いはない』とでも言いたかったのかもしれんが、非常識にもほどがあるよね。それでいて他のスーパースターや有識者には頭を下げて“ヘーコラ”するんだから……。ああいう態度では人もどんどん離れていってしまうよな。
ところがそれからしばらくして彼が引退してから、こういうこともあった。1年半ぐらい前かな。都内のある店でバッタリ会って清原のほうから『○○さん! お元気でしたか?』と声をかけてきた。もう、このころは彼の周りには人がいなくなっていただろうから、それで私みたいに一度突き放したはずの人間にも頭を下げて来たのだと思う。とにかくそういう寂しさも本人の中であったから、おそらくシャブなんかに溺れてしまったのだろうな」
清原被告は逮捕される2年ほど前、当時契約していたスポーツ紙や一部の週刊誌で、現役時代にかかわりのあったチームメートや監督たちの暴露話を赤裸々にぶちまけて球界全体から総スカンを食らってしまった。こうしたことが積み重なってプロ野球界における貴重な人脈を失っていった。「金銭に困っていたから、暴露話を次々とメディアに流した」ともささやかれているが、いずれにせよ、こうした暴走行為が自分の首を絞めてしまったのは間違いない。
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