空き家の潜在市場規模は9兆601億円に上るという推計をリフォーム産業新聞社が6月9日、発表した。
2013年の住宅・土地統計調査から、居住世帯のない住宅から建築中の住宅を除いた308万7600戸の戸建てを空き家と推定。国土交通省が14年に実施した実態調査による空き家所有者の利用意向の割合から潜在需要戸数を算出、平均単価を掛け合わせて潜在市場規模を推定した。
約7割を占めるのが中古住宅としての流通(売却)で、6兆4069億円。リフォームが1兆717億円、建て替えが9284億円、解体・撤去が4150億円、賃貸が2208億円、管理委託が163億円としている。
近年、空き家数は増加傾向にあり、国内住宅総数の13.5%(819万戸)を占める。人口減少に伴う世帯数の減少が進むことで、33年の空き家率は30.4%(2170万戸)に倍増するという予測もある。政府は昨年、「空き家対策特別措置法」を施行し、対応に乗り出している。
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