「藤原紀香さんがハマっているので、水素水は売れる!」は本当か:スピン経済の歩き方(4/5 ページ)
「水素水ビジネス」がアツくなっている。「怪しい」「エセ科学」「ただの水」といった批判の声があるが、水素水は市場から駆逐されないかもしれない。なぜなら、女優の藤原紀香さんがかなりハマっているからだ。ん? どういうこと?
市場は成長してきた
さらにさかのぼれば、1999年ごろ、紀香さんは「パワーストーン」にハマっていて、「自分がいい状態のときには輝くし、悪い状態のときには濁る」(スポーツ報知1999年11月28日)とドキッとするような発言をしている。
当時「パワーストーン」といえば、「幸せが舞い込むブレスレット」など、美女と札束に囲まれた怪しい広告が連想され、一部の人たちから「インチキだ」「怪しい」と眉をしかめられる商材の代表だった。
が、時が流れ、「ストーンマーケット」のように全国の商業施設で132店舗を展開するような有名企業も増え、若い女性のみならず、プロ野球選手など、オッサンたちの腕にも巻かれている。もちろん、今も怪しい広告は山ほどある。が、なにげにしっかりと「市民権」を得ているのだ。
2007年ごろ、女性たちに人気を博し、ダイエット法のひとつとして定着した「加圧トレーニング」もしかりだ。杉本彩さんとともに火付け役とされた紀香さんは、自著でPRをした。
『女優、藤原紀香さんの美容本「紀香バディ!」(講談社)が売れている。8月23日の発売から現在までに7刷15万部。その中で「今もっともみんなにおススメしたい」という肉体改造法が加圧トレーニングだ』(産経新聞2007年10月2日)
これらはみな一度は国民生活センターや、メディアに難癖をつけられている。が、否定派と同じくらい支持をする方も現われ、あれやこれやと言われながらも市場としては成長してきているのだ。
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