福岡空港にも乗り入れ フィンエアー、アジア就航の倍増狙う(2/2 ページ)
先月、フィンランド航空(フィンエアー)が福岡〜ヘルシンキ路線を就航した。この背景にはアジア市場の積極的なビジネス拡大があるという。
――どういった利用シーンを想定されていますか。また、フィンエアーならではの工夫などがあれば教えてください。
堀田: レジャー需要を中心に見込んでいます。機材は最新のエアバス「330」「340」を使用し、「A350XWB」も来年、再来年に導入予定です。
やはり飛行機は旅の最初のステップですから、機内が温かい雰囲気ではないと旅行も台なしになります。クルーの対応をどうすれば良いかなど、社員皆で話し合いながら考えています。
また、フィンランドのアパレル企業であるマリメッコともコラボレーションして、機内のブランケットや食器、ビジネスクラスのアメニティキットはすべてマリメッコで統一しています。見た目にもとても温かい感じがしますし、欧州の旅行が始まるぞという気分になるのではと思います。
――最後に、ヘルシンキ空港についても教えてください。
堀田: ヘルシンキ空港は、中小規模空港における利用者調査で世界ランクトップになったこともあります(関連リンク)。
なぜかと言うと、とても機能的だからです。空港がコンパクトで、400メートル以内、1つのフロアで国内線も国際線も乗り継ぎがすべて完結します。
また2015年1月から、出国だけでなく入国審査にもパスポートの自動化ゲートを導入し、行きも帰りもパスポートを機械にかざすだけで認証が完了します。EU加盟国に一度入国すると加盟国内は自由移動ができますから、欧州で最初に入る空港としてヘルシンキを選んでいただければ、とてもスムーズです。
(取材・文:小松里紗、構成:市來孝人)
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