マツダ「アクセラ」大幅改良 1.5リットルディーゼル追加、新たな車両制御技術を搭載
マツダがスポーツコンパクト「アクセラ」を大幅改良。1.5リットルディーゼルを新たに設定したほか、自然で滑らかな車両挙動を実現するという新技術を搭載。
マツダは7月14日、スポーツコンパクト「アクセラ」を大幅改良し、同日から順次発売すると発表した。1.5リットルのディーゼルエンジンを追加したほか、自然で滑らかな車両挙動を実現する制御技術を初めて搭載した。価格は176万400円(税込)から。
クリーンディーゼル「SKYACTIV-D」では、ノック音を減らす改善を施した。1.5リットル「SKYACTIV-D 1.5」は、最高出力77キロワット(105PS)/4000rpm、270N・m/1600〜2500rpmを発生。JC08モード燃費は21.6キロ/リットル(6EC-AT時)となっている。1.5リットルディーゼルはハッチバック「アクセラスポーツ」に設定され、230万3640円〜268万9200円。
新制御技術「G-Vectoring Control」では、ドライバーのハンドル操作に応じてエンジンの駆動トルクを緻密に変化させ、横方向と前後方向の加速度を統合的にコントロールする。タイヤの接地荷重を最適化し、「人間の身体感覚に合った自然で滑らかな車両挙動を実現する」という。特に降雪・降雨時などの滑りやすい路面で高い効果を発揮し、操縦安定性を向上させるという。
同技術は日立オートモティブシステムズの技術「G-Vectoring」のアルゴリズムを基にマツダが開発した。「エンジンでシャシー性能を高める新発想の制御技術」だとしている。
「交通標識認識システム」を初採用。速度標識から認識した制限速度をディスプレイに表示し、超過すると点滅するなどして警告する。進入禁止や一時停止も認識してドライバーに注意を促す。
ハッチバック「アクセラスポーツ」。セダン「アクセラセダン」の2タイプ。アクセラスポーツは1.5リットルガソリンエンジンが176万400円〜235万9800円、1.5リットルディーゼルが230万3640円〜268万9200円、2.2リットルディーゼルが278万1000円〜331万200円。アクセラセダンは、1.5リットルガソリンが176万400円〜235万9800円、2.2リットルディーゼルが278万1000円〜331万200円。
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