やっぱり「ふんどし女子が増えている」はステマなのか:スピン経済の歩き方(5/5 ページ)
『「ふんどし女子」密かに増殖中』といったニュースが注目を集めた。「本当に?」と驚く人がいる一方で、「どうせステマでしょ」と疑いを向ける人も少なくない。そのような疑念が生じても仕方がないふしもあるが……。
これからも続々と出てくる
90年代に一世風靡(いっせいふうび)した「ノーパン健康法」の焼き直しみたいなもので、下半身を締め付けないことで、美容にも健康にもいいらしい。テレビ番組では、タレントのマギーさん、ダレノガレ明美さん、中村アンさん、大島優子さん、浅田舞さんなどが実践していると発言しているという。
少し前、東洋経済オンラインでも『意外?「ノーパン睡眠」が理想的な3つの理由/下半身の締め付けは、男にも女にも悪影響』(7月4日)という記事が配信され、「パンツの締め付け」が体に及ぼす悪影響が説かれていた。ちなみに、これは大手繊維メーカー・帝人の提供記事だ。
日本の女性たちがノーパンで寝ても誰も得はしないが、「睡眠中に下半身の締め付けを行わない下着」というカテゴリーが創出されれば、潤う人々が大勢いる。
「ステマ」かどうかはさておき、「ふんどし女子が増殖中」というニュースがこれからも続々と出てくるのは間違いなさそうだ。
窪田順生氏のプロフィール:
テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで100件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。
著書は日本の政治や企業の広報戦略をテーマにした『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。
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