暴走! マイコラス投手を不問にした巨人の“罪”:赤坂8丁目発 スポーツ246(1/4 ページ)
巨人のマイルズ・マイコラス投手が“大暴れ”した。8月28日に登板した試合で、相当な不機嫌モード。バットをへし折ったほか、キャッチャーと口論する場面も。チームワークを明らかに乱した言動に対しても、首脳陣は不問。このままでは……。
最近のプロ野球では珍しい光景だった。8月28日に横浜スタジアムで行われたDeNA対巨人の一戦。先発マウンドに立った巨人のマイルズ・マイコラス投手が大暴れしたのだ。と言っても、それは投球内容の話ではない。マウンドでも6回2失点で粘投を見せたのだが、大半の取材メディアによってクローズアップされたのはマイコラスの情緒不安定ぶりだった。
この日の横浜スタジアムは試合開催が危ぶまれるほど開始直前から断続的に強い雨が降り注いでいた。それでも悪天候の中、試合はプレーボール。しかし2回裏のDeNAの攻撃中、雨は激しさを増したことで試合が一時中断した。この時点でマウンドにいたマイコラスはすでに相当な不機嫌モード。球審に対し、何やらジェスチャーを交えてアピールするなどイライラがいつ爆発してもおかしくない状態であった。豪雨でぬかるんだマウンドを気にしながらの投球を強いられていたことに対し、ぶち切れ寸前になっていたのは誰の目にも明らかだ。
そして案の定、試合中断でマウンドからベンチに戻ったマイコラスはグラブをベンチに叩き付け、怒りを露にする。ただ、これは最初の“小噴火”だった。
1時間15分後に試合が再開。ところがマイコラスのイライラは治まっておらず、3回表の第一打席で空振り三振に倒れると怒りのあまりに自らのバットを右ひざでへし折った。その後の6回裏には打者・筒香に四球を与えた際の捕手・小林の捕球に納得ができず、マウンドへ小林を呼び寄せると身振り手ぶりでキャッチングをレクチャーする驚きのシーンまで見られた。異常な空気を察知した尾花投手コーチがベンチから駆け足でマウンドへ向かい、マイコラスを必死になだめていたほどだった。
さらにここから同点打を浴びたマイコラスは、6回を終えてベンチに戻ってくると完全に感情を抑え切れなくなって荒れ狂った。ベンチを蹴り上げた後、再びグラブを叩き付け、バットの先で床に転がっていたペットボトルを数回に渡って「バコッ、バコッ」。これに周囲のチームメートがドン引きした場面の一部始終は試合中継の映像にも克明に映し出されており、ネット上でも大きな反響を呼んだ。
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