JR東日本とジェイアール東日本都市開発は、訪日外国人客が安価に長期宿泊できる2つの施設を今年と来年、都内にそれぞれオープンする。そのうち、ホステル「Train Hostel 北斗星」は、廃止された寝台特急「北斗星」のパーツを再利用しているのが特徴だ。
宿泊施設は、日本橋馬喰町(中央区)に今年12月中旬オープンする予定のホステル「Train Hostel 北斗星」と、神田駅徒歩1分の場所に来年7月の開業を予定する、女性専用の「神田カプセルホテル」(仮称)。
「Train Hostel 北斗星」は地上7階建て・延べ床面積約700平方メートルに78ベッドを備え、1泊2500〜4000円で利用できる。
内装には北斗星の2段ベッドや個室寝台のパーツを再利用。限られたスペースを有効活用する寝台列車の空間作りを取り入れるという。東北地方を中心とした観光地の情報ブースも設け、「北斗星による旅の疑似体験を通じ、東日本エリアへの旅行喚起を図る」としている。
「神田カプセルホテル」(仮称)は女性専用とし、訪日客のほかビジネスユースの利用も想定。最大70人が宿泊でき、宿泊料金の中心価格帯は5000円程度。
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