東京証券取引所は9月15日、九州旅客鉄道(JR九州)の上場を承認した。公開予定日は10月25日。市場区分は未定だが、東証1部になる見通し。
想定売り出し価格ベースの時価総額は3920億円。LINEに続く今年2番目の大型上場となる。福岡証券取引所にも10月26日に上場する予定。証券コードは「9142」。主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券。
2016年3月期の営業収益は3779億円、経常利益は320億円だったのに対し、固定資産の減損を実施した影響で最終損益は4330億円の赤字だった。
関連記事
- JR九州上場から、鉄道の「副業」が強い理由を考える
JR九州が東京証券取引所に上場を申請した。鉄道部門は赤字のまま。しかし副業のマンションやホテル、飲食店が好調だ。阪急電鉄や東急電鉄の成功以来、鉄道会社は副業とセットで成長してきた。しかしその形態は変化している。小林一三モデルではない、新たな相乗効果を模索する時代になった。 - 迷走する長崎新幹線「リレー方式」に利用者のメリットなし
「長崎新幹線」こと九州新幹線(西九州ルート)は、フリーゲージトレインの開発が遅れて2022年の開業が難しくなった。そこでJR九州が提示した代案が「リレー方式」。列車を直通せずに途中駅で乗り換えを強いるという。そんな中途半端な新幹線はいらない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.