やっぱり“にわかカープ女子”は、批判されても仕方がないのか:赤坂8丁目発 スポーツ246(1/4 ページ)
プロ野球の広島カープが25年ぶりにセ・リーグ優勝を果たした。ただ、ちょっと気になることがある。自称「カープ女子」が増えているのではないか。芸能人の中にも“売名行為”と疑われても仕方がない人がいるが、こうした傾向に球団関係者はどのように感じているのか。
プロ野球の広島東洋カープが25年ぶりにセ・リーグ優勝を果たした。全国の鯉党が久々の歓喜に浸ってから、もう間もなく2週間――。それでもまだ、今月10日の東京ドーム・巨人戦で悲願達成を果たしたときの興奮は冷めやらない。
いわゆる「カープ女子」たちも当然、同じ心境だろう。しかし昨今、このカープを応援する若い女性ファンたちの定義を巡って疑問の声を浴びせる人も少なくない。一体どういうことなのか。単刀直入に代弁すると「『カープ女子』と言われる女性ファンたちは本当にカープのことが心から好きで応援しているのか」という疑念である。
つい先日も、こういう話を聞いた。東京在住の知人は熱血カープファン。その彼が20代前半の女性2人を連れて今季、神宮球場へヤクルト対広島戦を見に行った。女性2人は1年ほど前からカープファンになったばかりというファン歴としてはまだホヤホヤの「自称・カープ女子」。一方の知人は広島で生まれ育った50代後半のオジサンで、物心ついたころからファンになったと自負しているバリバリの鯉党だ。つまりカープファン歴も実に半世紀近くということになる。
いざ、プレーボール。若い女性2人に囲まれ、鼻の下を伸ばし気味だった知人は早速彼女たちにカープのウンチクを語ろうと得意げに「あの○○選手っていうのはね……」「今のプレーは……」などと何度か解説し始めようとしたところ、ものの見事にすべてスルーされてしまったという。その知人は後日、このように憤慨していた。
「一緒に行った彼女たちは野球のプレーにはほとんど興味がないんだよ。どっちが攻めていて守っているかぐらいはもちろん分かるけど、細かい野球のルールなんてまったく分かっちゃいない。単にカープをファッション感覚で応援しているだけなんだろう。カープのバッターが打ったり、ピッチャーが抑えたりするとスタンドと一緒になってワーワー騒ぐけど、細かいプレーやルールに関してはほとんど分かっていない。
犠牲フライやスリーバント失敗、それに盗塁もよく分かっていなかった……。そういう野球のルールが分からずに、どうして自分のことを『カープ女子』と言い切れるのだろうか。本当にそれでファンなのか。理解に苦しむよ」
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