オンライン会議中の顔に自動で化粧 資生堂、女性のテレワーク支援するアプリ開発
オンライン会議中の画面に表示される顔に自動でメークするアプリを資生堂が開発。女性のテレワークをサポートするのが狙いだ。
資生堂は10月7日、オンライン会議中に表示される顔に自動でメークや顔色補正を行うアプリ「TeleBeauty(テレビューティー)」を日本マイクロソフトの協力で開発したと発表した。日本マイクロソフトのオンライン会議サービス「Skype for Business」向けの試用モデルを開発。日本マイクロソフトは近く賛同企業による試験運用を実施する。
業務の効率化や育児・介護などとの両立を目的に、働く場所や時間を固定しないテレワークが広がりつつある。一方で、「在宅勤務時にオンライン会議のためだけのメークが負担」「自室を見られたくない」「肌がきれいに見えにくい」といった女性の悩みも出てきた。
そこで、資生堂がこれまでに培ったメーク技術やメークシミュレーション技術などを活用し、アプリを開発した。(1)顔を画面に映すだけで4種類のメークを施す「自動メーク」機能のほか、(2)顔の明るさと色を補正する機能、(3)毛穴やしわなどを自然にぼかす機能、(4)目元や口元のメークの濃淡を調整する機能──などがある。自動メーク機能では、自然な「ナチュラル」、ことしの流行の「トレンド」、シャープな「クール」、かわいらしい「フェミニン」の4パターンから選べる。
日本マイクロソフトは、テレワークを推進する「働き方改革週間2016」を10月17〜21日に展開。資生堂のアプリなど、働き方改善に関するセミナーやテレワーク導入に便利なソフト・機器を使えるサービスを実施する。企業や自治体などの賛同法人を14日まで募集している。
9〜11月の期間、日本マイクロソフトの女性社員100人を対象にしたテレビューティーの試験運用も実施している。
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