えっ、そんなに!? インスタグラマーのギャラ事情:甲斐寿憲のキニナルモバイル(4/4 ページ)
インターネットで稼ぐと言えば「ブロガー」や「ユーチューバー」などを想像する人が多いのでは。昨年あたりから「インスタグラマー」という新しい職業が注目されているが、彼ら・彼女たちはどのくらい稼いでいるのか。現役で活躍している女性2人に聞いてみた。
いろいろと工夫している
――いろいろ工夫されているのですね。
MAAMI: どうやったらもっと見てもらえるようになるのか、と常に試行錯誤をしています。
神尾: 1枚の写真のために何十枚も撮影していますね。
――インスタグラマーはクリエイターといってもいいですね。自分で1つのメディアをセルフプロデュースして発信されている。
神尾: 空いた時間でできる手軽さもあるので、兼業でされている人も多いのですが、最近では専業の人もいらっしゃいます。インスタグラマーという1つの職業になってきているのかもしれません。
MAAMI: 10〜20代の子で、仕事やバイトもぜず、Instagramだけで月20〜30万円稼ぐ人もいますね。
今回、人気のインスタグラマー2人に話をうかがったが、彼女たちがたくさんの報酬を得ていることに驚いた。もちろん、インスタグラマーになれば彼女たちのように誰もがたくさんの報酬を手にできるわけではないが、これまでのブロガー、ユーチューバーに続き、Instagramを使った新たなビジネスが確立されつつあるのは確かなようだ。ただ、Amazonのレビュー依頼やブロガーを利用した報酬型のレビューが“ステマ(ステルスマーケティング)”と揶揄(やゆ)されたように、Instagramを利用したPRが今後同じ轍を踏む可能性も忘れてはいけない。
現時点で、これだけのことは言える。Instagramは若い世代に人気があるSNSである。「若い人向けの商品を扱っているけれど、うまくリーチできない」といった悩みを抱えている企業も多いはずだ。自社の商品を写真で伝えたい……と思っている企業にとっては、Instagramは効果的と言えそうだ。
甲斐寿憲氏のプロフィール:
メディア各社の媒体で携帯電話/PCをメインに執筆するフリーランスのガジェット系ITライター。特にASUSやHTC、エイサー、BENQといった台湾のIT企業の動向をライフワークとして追っている。台湾には年に数回足を運び、現地の生の情報を収集している。また「詳しくない人にも読みやすい記事」を心情に専門用語を極力使わず、わかりやすい言葉で記事を執筆をすることを心がけている。グラフィックデザイナーからの転職という業界では風変わりな経歴を持つ。九州・宮崎県出身。
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