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知的生産性が高まるオフィスの空気とは? ダイキンとNECが共同研究:IoT技術などを活用
ダイキン工業とNECは10月24日、AIやIoTの技術などを使って、オフィスにおいて知的生産性の高い空気や空間を実現するための共同研究に取り組む。
空調メーカーのダイキン工業と日本電気(NEC)は10月24日、オフィスにおいて知的生産性の高い空気や空間を実現するための共同研究に取り組むと発表した。ダイキン工業が培った空気などに対するノウハウと、NECのAI(人工知能)およびIoT(モノのインターネット)技術を組み合わせたソリューションを開発していく。
具体的に、ダイキン工業は温度・湿度コントロール技術や、光・音・色などが人にもたらす効果に関する知見などを、NECは個人を特定する顔認証技術や、人の行動を把握、予測する群衆行動解析技術、振動やにおいといったセンシング技術などを持つ。
これらを組み合わせることによって、例えば、AI技術で室内の温湿度を学習、予測し、それを基に空調や照明、そのほかのオフィス設備を最適な状態に自動で制御してオフィス空間の快適性と省エネ性を両立するほか、人の状態(ストレス、心理要素)の見える化や、個々のオフィスワーカーのバイタルデータ(血圧、心拍数など)を加味した温湿度、照度との相関関係などを研究するという。
昨今、オフィスなどでの知的生産性向上に向けて、AIやIoT技術を活用した研究開発が進められているが、空間や空気そのものの状態と、それらが人に与える影響・因果関係などは不明確な領域も多いとしている。
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