トヨタ自動車は10月26日、「カローラ」や「ヴィッツ」など計19車種115万9578台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。タカタ製エアバッグ部品の欠陥による。
不具合があるのは、助手席用エアバッグのインフレータ(ガス発生装置)。ガス発生剤の吸湿防止が不十分なため、温度や湿度の変化によってガス発生剤が劣化し、エアバッグが開いたときにインフレータが破損する恐れがあるという。
国交省は5月、ガス発生剤の劣化を防ぐ乾燥剤が入っていないタカタ製エアバッグを搭載した車両のリコールを指示していた。
トヨタのリコール対象車の製造期間は2000年8月22日〜11年12月28日。これまでに不具合の報告はないが、予防措置として全車両のインフレータまたはエアバッグ全体を改良品と交換する。
独フォルクスワーゲン(VW)と独アウディの日本法人も同日、タカタ製エアバッグの欠陥によるリコールを届け出た。VWは「ポロ」や「ゴルフ」など計37車種12万9230台(06年1月27日〜14年9月17日に輸入)、アウディは「A3」など計57車種6万7341台(04年7月12日〜13年4月17日に輸入)が対象。
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