フリマアプリを運営するメルカリが11月15日の官報に掲載した決算公告によると、2016年6月期(15年7月〜16年6月)の売上高は122億5600万円(前期比189%増)、営業利益は32億8600万円(前期は11億400万円の赤字)だった。売り上げが前年から大きく伸びた上、13年の設立から初めて黒字化を果たした。
最終利益は30億1100万円だった。未上場ながら10億ドル以上の企業価値がある「ユニコーン」企業と目されるメルカリの今後にさらに注目が集まりそうだ。
メルカリは、スマホで出品・購入ができるスマホアプリ。簡単さと気軽さをアピールしており、国内のアプリダウンロード数は3500万(9月時点)、累計出品数は2.5億点(5月時点)を突破している。グローバル展開も行い、米国でのアプリダウンロード数は2000万(9月時点)を超えた。収益は取引成立時の手数料から得ている。
ネットオークションとフリーマーケットサービス事業は、Yahoo!が運営する「ヤフオク!」が長らく一強状態にあった。だが「楽天オークション」が10月でサービスを終了し、DeNA子会社が運営する「モバオク!」が伸び悩む一方、メルカリは急成長を遂げており、勢力図が大きく動いている。
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