Amazonが提供するプライム会員向け音楽配信サービス「Prime Music」が、11月18日で開始から1周年を迎えた。
プライム会員(税込年3900円)が、追加料金なしで国内外の100万以上の楽曲が聴き放題になるサービス。Amazonのキュレーターがコンセプトごとに楽曲を選んだプレイリストや、ユーザーの好みに合わせた曲を24時間ランダム再生する「プライムラジオ」などの機能を備える。これに合わせたアーティストのCD・楽曲や関連書籍の販売もできるのがAmazonならではだ。
アマゾンジャパン デジタル音楽事業本部 ディレクターのポール・ヤマモト氏によると、サービス開始当初は誤解を受けることもあったという。
「日本では楽曲ストリーミングサービスが完全に定着しているとは言えず、認知度を上げることに苦労した。MP3のダウンロードサービスと混同されるケースも多かった。」(ヤマモト氏)
そこで、プライム会員の中から数人クラシックコンサートに招待し、サービスについての意見をヒアリングするなど、改良に向けた取り組みを工夫した。その結果、現在は100万人以上のプライム会員がPrime Musicを利用しており、月間の平均再生時間がサービス開始時と比較して2倍以上になっているという。
音楽ストリーミング世界最大手のSpotifyが国内サービスを本格化するなど、競合も激しい。Amazonは競合サービスに対抗するのではなく、あくまで顧客を第一に考えたサービス作りに努めていくという。
「『Prime Music』の目的は、コアな音楽ファンではなくプライム会員に楽しんでもらうこと。音楽配信サービスを専門で展開している企業とは方向性が異なる。」(ヤマモト氏)
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