ソニーネットワークスは、メールソフトとしてネット普及初期に人気を集めた「PostPet」が来年1月で販売20周年を迎えることを記念するプロジェクトをスタートする。VR(仮想現実)で「モモ」と触れ合える「PostPet VR」も登場する予定だ。
PostPetは、ピンク色のクマ「モモ」などのキャラクターが電子メールを運ぶことで、ユーザー同士でコミュニケーションができる「愛玩電子メールソフト」として1997年に登場。その後はWebメール版をはじめ、SNSや携帯ゲームなどのさまざまなサービスを展開してきた。シリーズ累計出荷数は1500万本に上る。
20周年記念のロゴとビジュアルのデザインは、アートディレクターの増田セバスチャンさんが担当した。幅広い年齢層のファンに愛されることをテーマに制作したという。
アニバーサリープロジェクトでは、第1弾として、10代の若者に人気のアパレルショップ「サントニブンノイチ」とのコラボレーションを行う予定。モモのテーマカラーであるピンクを基調としたファッションアイテムを制作し、今年中の商品化を目指すという。
また、PostPetの新サービスとして、VR(仮想現実)を導入した「PostPet VR」の開発も始める。手がけるのは、PostPetの産みの親である八谷和彦さんが代表を務めるペットワークス社。ユーザーがVRゴーグルを装着するとPostPetの世界に入り、モモやキャラクターと触れ合えるものを目指すという。現在、クラウドファンディングサイトのCAMPFIREで開発資金を募っている。
今後は各地でユーザー向けの体験会を実施し、フィードバックされた意見をもとに改良を重ねていく考えだ。
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