国土交通省の調査によると、平日と休日に外出する人の割合が1987年の調査開始以来、最低になったことが分かった。1日に移動する回数も過去最低になり、背景として高齢者が増加しているのに加え、若者の移動が減っていることもあるとみられる。
調査は、都市の人々がどのような目的でどのような交通手段を利用して移動しているかなどを調べるのが目的。今回は2015年度に実施した。
1日1回は家から出かける人の割合(外出率)は、平日は80.9%、休日は59.9%と過去最低に。特に休日は87年から約10ポイント下がっていた。1日の移動回数も平日で2.17回、休日で1.68回と、過去最低だった。
年齢別では、50代未満の外出率の低下が顕著。平日では、20代の外出率が大きく低下しており、休日では、10歳未満〜40代の全ての世代外出率が下落していた。休日の移動回数では、20代の移動回数(1.43回)が70代の移動回数(1.60回)を下回った。
就業者の外出率は平日で89.3%、休日で66.2%だったのに対し、非就業者は平日で72.7%、休日で53.7%とそれぞれ10ポイント以上低かった。20〜40代の非就業者の割合が年々増加していることもあり、「外出が少ない非就業者の増加が影響を与えているのではないか」とみている。
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