テルモは、がん治療と仕事の両立を支援する社内制度「がん就労支援ルール」を新設した。がんに罹患(りかん)した社員向けに休暇や勤務形態を整備し、多様な働き方を可能にしたという。
失効した有給休暇を積み立て、1週間単位で長期休暇を取得できる制度があったが、新ルールでは、利用可能日数を1日単位に変更し、がん罹患者が通院する際の休暇を取りやすくする。連続30日以内の無給休暇も付与し、休暇のパターンを充実させる。
さらに、勤務時間を最大2時間短縮できる時短勤務や、出退勤の時間を最大2時間前後にずらせる時差勤務を取り入れ、病状に応じた就労を可能にする。
一連の制度は勤続年数を問わず、全社員に適用する。
新制度の導入について、同社は「社員が健康であってこそ、会社は成長できると考えている。がんは身近な疾患になっており、働く世代の罹患者は多いが、弊社では社員が健康的に働けるよう支援していきたい」と話している。
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