コカ・コーラ初のトクホ 「コカ・コーラ プラス」発売:健康志向のニーズに応える
コカ・コーラシステムは、「コカ・コーラ」シリーズ史上初となるトクホの「コカ・コーラ プラス」を3月27日から販売する。
コカ・コーラシステムは、特定保健用食品(トクホ)の新商品「コカ・コーラ プラス」(税別158円)を3月27日から販売する。「コカ・コーラ」シリーズからトクホ商品を販売するのは初めて。健康志向が高まる国内の40代以上をターゲットに市場拡大を狙う。
新商品は「食事から摂取した脂肪の吸収を抑え、食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにする」(同社)という関与成分、難消化性デキストリン(食物繊維)を配合。コカ・コーラの甘みをそのままに、糖質ゼロ、カロリーゼロを実現し、トクホの機能性を加えた。
国内のトクホ飲料市場は2011年から拡大。カテゴリー別で販売金額(2016年)が最も高かったのは茶系飲料、次いでコーラ炭酸飲料だった。
しかし、2013年まで拡大して以降、コーラ炭酸飲料のシェアは縮小傾向にある。その要因ついて日本コカ・コーラの小林香予コカコーラグループ ディレクターは「ユーザーは既存のトクホのコーラ炭酸飲料の味に満足できていない」と分析している。
「当社の調査で、食事のときにトクホのコーラ炭酸飲料を飲みたいというユーザーは増えてきているが、同時に『おいしいさ』も強く求めていることが分かった。コカ・コーラの味を変えることなくトクホ商品を出すことで、既存ユーザーだけでなく、新規のユーザーも獲得できると考えている」(小林さん)
日本コカ・コーラのティム・ブレット社長は「具体的な数値目標は非公表だが、大成功を確信している」と意気込む。
「日本のユーザーは機能性を求めている。そして、ブランドに対するこだわりも強い。新商品はこの日本特有のニーズに注目した。コカ・コーラの味を保ちながら、機能性を加えるのは簡単ではなかったが、日本コカ・コーラ創立60周年の節目の年にふさわしい画期的な商品を完成させることができたと思う」(ブレット社長)
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