レクサス高級クーペ「LC」発売 世界初ハイブリッド機構:1300万円から(1/5 ページ)
トヨタの高級ブランド「レクサス」からフラッグシップクーペ「LC」が発売された。
トヨタ自動車は3月16日、「レクサス」ブランドの新型クーペ「LC」を発売した。同ブランドのフラッグシップとなるラグジュアリークーペで、ハイブリッドシステムに有段ギアを組み合わせた世界初のシステムや、10速オートマチックトランスミッション(AT)などを搭載する。価格は1300万〜1450万円(税込)。
2012年に披露したコンセプトモデル「LF-LC」を商品化した形。新開発のFR(フロントエンジン-リア駆動)プラットフォーム「GA-L」を採用し、フロントミッドシップレイアウトや低重心、CFRPとアルミ部材の積極的な採用で慣性モーメントを低減、素直なハンドリングを実現しているという。
ハイブリッドモデル「LC500h」では、「マルチステージハイブリッドシステム」と呼ぶ世界初の機構を採用。ハイブリッドシステムに有段ギヤを組み合わせ、エンジンとモーター両方の出力を制御するのが特徴だ。
低速から力強い駆動力を生み出す上、低速域から高速域まで、システム効率の高い動作点を選択し、モーター走行領域も拡大することで、走りと燃費性能を両立。10段の変速制御により、アクセル操作に連動する、ドライバーの意図に忠実でダイレクトな加速フィーリングが得られるという。
サイズは4770(全長)×1920(全幅)×1345(全高)ミリ(ホイールベース2870ミリ)、重量は1940〜2020キロ。
LC500hが搭載する3.5リットルV型6気筒エンジンは出力220キロワット(299PS)、トルク356N・mを発揮する高回転型。これに出力132キロワット(180PS)、トルク300N・mのモーターを組み合わせる。
ガソリンエンジンモデル「LC500」は5リットルV型8気筒自然吸気(NA)エンジンを搭載し、出力351キロワット(477PS)、トルク540N・m。NAならではの吹け上がりに、直噴機構やアトキンソンサイクル化で燃費性能も確保しているという。10速AT「Direct Shift-10AT」は、部品のアルミかで軽量化・小型化し、アクセルやブレーキ、車両のGからドライバーの意図を読み取り、最適なギアを選択する制御も採用している。
元町工場(愛知県豊田市)に専用組み立てラインを新設。床や天井を白に統一して作業しやすい環境を整備したという。インテリアの表皮巻きなどを全て手作業で仕上げるなど、最新の生産技術と匠(たくみ)のモノ作りを駆使して製造する。
ガソリンエンジンモデル「LC500」が1300万〜1400万円、ハイブリッドモデル「LC500h」が1350万~1450万円。
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