だから、中日ドラゴンズは“低迷地獄”から抜け出せない:赤坂8丁目発 スポーツ246(1/4 ページ)
今年も「弱竜」なのか。プロ野球・中日ドラゴンズの低迷が続いている。かつて日本一2回、リーグ優勝9回も輝いた名門チームは、なぜ4年連続でBクラスに落ち込んでいるのか。
また今年も「弱竜」なのか。プロ野球・中日ドラゴンズの竜党たちからは、そんな嘆きの声が聞こえてきそうである。昨季は19年ぶりの最下位に転落。かつて日本一2回、リーグ優勝も9回輝いた名門チームが低迷地獄にあえぎ、4年連続でBクラスにどっぷりと漬かってしまっている。
今季から正式に新指揮官となった森繁和監督が「原点回帰」をスローガンに掲げ、チーム再建の役割を担っているものの笛吹けど踊らず。4月20日の阪神戦ではようやく初の連勝と初の同一カード勝ち越しを決めて何とか最下位脱出を果たしたものの、今季も今のところ相変わらずのBクラスに沈んだままだ。ただし、まだシーズンは始まったばかり。今後の巻き返しはまだ可能だろう。現状では投打ともに歯車が噛(か)み合っていないが、少しずつウィークポイントを修正してきちんとスイッチが入るようになれば、もしかすると浮上のきっかけをつかめるかもしれない。
しかしながら中日の懸念材料はそういう目先の戦いについてではない。何より不安なのは先々のビジョンがまるで見えてこない点だ。その発端となったのは、昨シーズン夏場の「ゴタゴタ」が挙げられる。すっかり止まらなくなってしまったドラゴンズのダッチロール現象は、ここから始まったといってもいい。
昨季はシーズン途中の8月に谷繁元信監督がチーム低迷の責任を取る形で休養となり、そのまま退任。これが事実上の解任であることは誰の目にも明らかであった。しかも谷繁監督とチーム編成権を握る落合博満GMとの間には深刻な確執があるとささやかれていたことから、周囲ではさまざまな憶測も呼び起こした。
「落合GMが谷繁監督に休養するよう迫った」
「いや、これまでのたびかさなる落合GMの強権に嫌気が差した谷繁監督はむしろ自ら辞意を申し入れた」
どちらにしても谷繁監督と落合GMの間には少なくとも“ミゾ”があったことは明らかであり、この途中解任劇によってドラゴンズはお家騒動の表面化を招いてしまったのである。
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