だから、中日ドラゴンズは“低迷地獄”から抜け出せない:赤坂8丁目発 スポーツ246(3/4 ページ)
今年も「弱竜」なのか。プロ野球・中日ドラゴンズの低迷が続いている。かつて日本一2回、リーグ優勝9回も輝いた名門チームは、なぜ4年連続でBクラスに落ち込んでいるのか。
ドラゴンズは排他的なところがある
その白井オーナーも昨シーズン途中のお家騒動ぼっ発によって落合GMに対する風当たりがますます強まり、かばい切れなくなってしまった。谷繁監督の後任には当初、現在ファームで指揮を執る小笠原道大二軍監督の名前が挙がっていたが、そのプランも本人が難色を示して最終的には頓挫してしまっている。前出のOBは苦笑いを浮かべながら「ドラゴンズという球団は意外と排他的なところがある」と述べ、こう続けた。
「ガッツ(小笠原二軍監督の愛称)は骨がある男だし、チームを率いればそれなりの結果を出すと信じている。でもOBの中で彼の監督就任を強く反対する声がかなり多いんだよ。ガッツがドラゴンズでプレーしたのは現役晩年の2シーズンのみ。監督経験者で移籍組の落合や谷繁のように全盛期に在籍していたわけではなかった。『腰掛けみたいなもんじゃないか』とウルサ方のOBたちからワーワーと言われている中で監督をやることにガッツも抵抗を感じているようだ。彼が監督就任を断ったのは、そういう背景もあった」
今のチームを率いる森監督は前年の監督代行からの昇格で、本命候補に断られたことによって誕生した“つなぎの指揮官”だ。メディアに対して「オレはいつ辞めてもいい」と公言しているように長期政権を築く意志はほとんどなく、どうやら次期監督にバトンを渡しやすくするためにチーム再建に心血を注ぐ腹積もりのようだ。
だが肝心の森監督の後任は小笠原二軍監督が首を縦に振らない限り、不透明のままだ。その一方で地元名古屋では、ドラゴンズの次期監督候補として別の大物の名前があがっている。現役時代に2000本安打を達成したミスター・ドラゴンズの生え抜きOB・立浪和義氏だ。
かつてドラゴンズ黄金時代の形成に大きく貢献し、現役引退後も2013年の第3回WBCで侍ジャパンの打撃コーチを務めるなど経歴は文句なし。加えて顔も広く、同氏を慕うOB、現役選手も数多い。ところが、この立浪氏に対してはなぜか中日の現体制下では監督どころかコーチ就任も難しいと言われている。
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