アマゾンジャパン(Amazon.co.jp)が、出版取次最大手の日本出版販売(日販)への一部既刊書籍の発注を6月末で中止する方針を明らかにした。日販が在庫を持つ書籍を仕入れる際の取引は継続するが、在庫を持たない書籍はアマゾンジャパンが出版社から直接取り寄せる方式へと変更する。
日販と出版各社には4月末に文書を送付し、正式に告知済みという。
アマゾンジャパンは、現在の日販からの供給形態について「ベストセラーなど売れ行きの良い書籍に重点が置かれたオフライン小売業者向けの形となっている」と指摘。「顧客の要望に沿った多様な商品を提供するという当社のビジネスモデルと合致していないため、取引形態の変更に至った」と理由を説明する。
業界2位のトーハンとの取引内容は「特に変更はない」としている。
関連記事
- Amazon、1類医薬品の販売開始 ロキソニンなど取り扱い
Amazon.co.jpで「ロキソニン」などの1類医薬品が購入可能に。 - Amazon「Prime Now」で百貨店の総菜も 商品拡充
Amazonプライム「Prime Now」で、ドラッグストアの美容用品や百貨店の総菜や和洋菓子の取り扱いが開始。ココカラファイン、マツモトキヨシ、三越日本橋本店などと提携する。 - 日販・トーハン、都市圏で共同配送開始 出版不況に対応
日本出版販売は、トーハンと首都圏や大都市での出版物の共同配送を始めることを明らかにした。 - 「ロボネコヤマト」本格始動 “宅配便の自動化”目指す
DeNAとヤマト運輸が、宅配物の受け取り時間と場所を顧客が指定できるサービスの実証実験を始める。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.