「かめはめ波」が撃てるVR施設、歌舞伎町に今夏誕生:マリカー、攻殻機動隊もVRに(1/2 ページ)
バンダイナムコエンターテインメントが、7月14日から新宿・歌舞伎町にVR施設「VR ZONE Shinjuku」をオープンする。人気漫画「ドラゴンボール」に登場する「かめはめ波」を撃てるアクティビティーなどを提供していく。
バンダイナムコエンターテインメントは6月13日、東京都新宿区にVR(仮想現実)の技術を体験できるエンターテインメント施設「VR ZONE Shinjuku」をオープンすると発表した。6月16日にチケットの予約受付を開始し、7月14日に営業をスタートする予定。2014年に閉館した歌舞伎町の映画館「TOKYU MILANO(ミラノ座)」の跡地を活用し、約1100坪と大規模なフロアでさまざまなアクティビティーを展開していく。
ミラノ座の跡地を宿泊施設などに建て替える可能性もあるため、VR ZONEは19年3月末までの期間限定営業となる。営業終了までの約1年半で、計100万人の動員を見込んでいる。
混雑を防ぐため、完全予約制とする予定。価格体系は、入場料が大人1人当たり1000円(税込)で、アクティビティーごとに1200円(同)の単券が必要。入場料と、4種類の単券がセットになった「1day4チケットセット」も販売する。
同社の浅沼誠常務取締役は、「VR ZONE Shinjukuは、当社が業務用機器事業で養ってきた体感型インタフェースの開発技術を生かした、新しいエンタ―テインメント施設。16年に約半年間運営していたお台場のVR施設は上級者向けだったが、今回は初心者でも楽しめるよう工夫した」と話す。「人気のIP(知的財産)ともコラボしており、顧客に夢のような体験を提供できる」と自信を見せる。
「ドラゴンボール」の世界をVRで再現
VRゲーム化するIPは、「ドラゴンボール」「マリオカート」「攻殻機動隊」など。特徴は、対戦ゲームができること。2〜8人で画面を共有することができるので、家族連れや若者グループなどがターゲットだ。
「ドラゴンボール 秘伝かめはめ波」は、ドラゴンボールの主人公、孫悟空の必殺技「かめはめ波」を体験できるゲームで、的当てや友人とのバトルが楽しめる。
“孫悟空にかめはめ波の修行をつけてもらう”という設定になっており、原作通りの正しいフォームで発射しないと光線が狙った方向に飛ばないなど細かな工夫もされているという。
小山潤一朗エグゼクティブプロデューサーは、「VRヘッドセットを装着して膝を落とすと、風が吹き、地面が揺れ、周囲の小石が浮くなど『気』が集まる様子を体感できる。手を合わせるとエネルギーがたまり、最大で直径4メートル程度のかめはめ波が撃てる」と説明。
「草原に向かってかめはめ波を打つと、衝撃で地面がえぐれるなど原作通りの表現も取り入れた。自分が撃ったかめはめ波の大きさをぜひ確かめてほしい」(小山氏)という。
さらに、原作で「食べると元気になる」という設定の豆、仙豆(せんず)を再現した食品「VR仙豆」を施設内の店舗で発売。購入したユーザーは、対戦ゲーム中にダメージを受けた際にVR仙豆を食べると体力を回復できるという。
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