シャープは6月30日、東京証券取引所に市場第1部への指定を申請したと発表した。
シャープは2012年経営危機に陥り、台湾の鴻海(ホンハイ)グループとの業務提携に合意。16年に鴻海精密工業に買収されたが、2016年3月期決算で債務超過に陥ったため、8月1日付で東証2部に指定替えになった。
鴻海傘下で業績が回復し、17年3月期決算は3年ぶりに営業黒字化するなどし、債務超過を解消。東証は21日に「上場廃止に係る猶予期間入り銘柄」の指定を解除していた。
シャープは「申請が東証の承認を得られるかどうか、また、承認の時期については不確定」としている。
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