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東芝、投資家から29件目の損害賠償請求 累計1172億円に:不適切会計で損害発生
東芝の不適切会計問題で損害を被ったとして海外投資家6人から損害賠償請求訴訟の訴状を受領したと発表。この問題による訴訟件数は29件目で、請求総額は1172億円。
東芝は7月20日、同社の不適切会計問題の影響で損害を被ったとして、海外の機関投資家など6人が総額約92億円の損害賠償を求めて同社を提訴したと発表した。
6月16日に東京地裁に提訴し、7月19日に東芝に訴状が届いた。催告書は3月に受領しており、訴訟の影響額は6月に発表した2016年度通期の業績見通しに織り込み済みとしている。
東芝の不適切会計を巡り、個人や機関投資家など株主からの損害賠償請求訴訟が相次いでおり、現時点で29件、総額約1172億円に上っている。
訴訟のうち、17件(請求額計約314億円)については必要に応じて引き当て済み。残りは6月時点の業績見通しに織り込み済みだとしている。
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