ニュース
“車を愛する同志” トヨタ・マツダが提携で目指す未来:会見内容を詳報(2/2 ページ)
トヨタ自動車とマツダが、業務資本提携を行うことを正式発表した。米国に合弁会社を設立するほか、電気自動車の共同技術開発にも取り組むという。両社は8月4日開催した記者会見で、今後の具体的な方針を発表した。
主な質疑応答
記者会見では、トヨタの寺師茂樹副社長とマツダの丸本明副社長が詳細な質疑応答に対応した。主なやりとりは以下の通り。
――開示資料には「今後は両社の業務提携関係の進捗(しんちょく)に応じて、さらなる資本提携関係の強化を検討していく」との文言が記載されているが、これはどういうことか。トヨタはダイハツ工業と同様、マツダを傘下に収める方針なのか。
トヨタ 寺師茂樹副社長: 両社の関係は、自主性を重んじることが基本。今後出資比率を高める場合があったとしても、マツダの方針に口を出すつもりはない。われわれはあくまで「同志」であると考えており、傘下に入って頂く予定はない。
――サプライヤーは、部品調達に関して、今後トヨタとマツダがどう動くかについて注目していると考えられる。部品面の展望を教えて欲しい。
マツダ 丸本副社長: 今回の資本提携は技術開発が目的であり、部品を共同で調達・生産することとは切り離して考えている。合弁工場で何らかの部品を調達する可能性はあるが、決定事項ではない。今後検討していく。
――トヨタは、米合弁工場でEVを製造する可能性について言及していたが、マツダはクロスオーバー車種以外を製造する意向はあるのか。
マツダ 丸本副社長: 現時点では未定。今後検討していきたい。
関連記事
- 【写真で見る】コスモスポーツ、アウディクアトロ──現代に通ずる名車たち
往年の名車が集まるイベント「AUTOMOBILE COUCIL 2017」が開幕。大手メーカーも自社の歴史を彩った車を出展している。 - 初代ロードスターが「よみがえる」 マツダの新サービス
マツダが初代「ロードスター」のレストアサービスを開始すると発表。車体を修復するほか、ブリヂストンなどサプライヤーと協力して復刻版のパーツを提供していくという。 - トヨタとNTT、「つながる車」で協業 18年に実証実験
トヨタとNTTがコネクテッドカー(つながる車)分野の技術開発で協業。 - トヨタの“オカルト”チューニング
ビッグマイナーチェンジした86の試乗会でトヨタの広報がこう言うのだ。「アルミテープをボディに貼るだけで空力が改善します」。絶句した。どう聞いてもオカルトである。実際に試したところ……。 - トヨタの決算発表に見える未来
トヨタが発表した17年3月期通期決算は5年ぶりの減収減益となった。しかし一方でクルマの販売台数は伸ばしている。ここから見えてくるトヨタの未来とは……?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.