日本郵便が2018年3月から宅配便「ゆうパック」の個人向け料金を値上げする方針だと、一部報道機関が8月25日報じた。
読売新聞の報道によると、荷物1つ当たり100〜200円程度の値上げになる予定で、平均の値上げ幅は1割程度になる見通しという。
宅配業界最大手のヤマト運輸は10月から「宅急便」の運賃を140〜180円、同2位の佐川急便は11月から「飛脚宅配便」を60〜230円値上げする。日本郵便の値上げにより、大手3社全てが値上げを決めた形だ。
インターネット通販(EC)が普及した影響で宅配物の取扱量が激増しており、2016年度のゆうパックの取扱個数は、前年度比9.1%増の約6億3242万個に拡大している。
取扱量の増加に伴うドライバーの負担増が社会問題化しているため、日本郵便はサービスの維持に向け、値上げで得た資金を従業員の待遇改善や人員確保に充てるとみられる。
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