それでもイチローは帰国せず、「生涯メジャー」を貫く:赤坂8丁目発 スポーツ246(4/4 ページ)
イチロー外野手がまた偉業達成に近づいている。8月31日現在、今季の代打安打は23本で、メジャー記録の28本にまであと「5」に迫っている。ただ、肉体の衰えやチーム事情などにより、来季は……。
プレー面での「衰え」がネックになるわけではない
ただイチローがもしもジーター氏から構想外とされたとしても、それは決してプレー面での「衰え」がネックになるわけではなくマーリンズの新体制が目指すチームづくりにフィットするかしないかの問題であることも強調しておきたい。
そして仮にイチローは来季の契約オプションを新体制となったマーリンズフロントに破棄されたとしても、そこから日本球界に復帰する道は選択しないだろう。あくまでもメジャーでの現役続行にこだわるはず。契約内容にこだわらなければ、まだまだ獲得に手を上げるメジャー球団は必ずある。
それでも日本に帰る選択肢しかなくなった場合、ユニホームを脱ぐぐらいのかたくなな決意はイチローほどの偉人ならば2001年に海を渡った時点でとっくに固めているに違いない。
日本が誇るレジェンド・イチローには劣化説など覆し、来季以降も第一線で「生涯メジャー」を貫き通して我々を驚かせ続けてほしい。
臼北信行(うすきた・のぶゆき)氏のプロフィール:
国内プロ野球、メジャーリーグを中心に取材活動を続けているスポーツライター。セ・パ各12球団の主力選手や米国で活躍するメジャーリーガーにこれまで何度も「体当たり」でコメントを引き出し、独自ネタを収集することをモットーとしている。
野球以外にもサッカーや格闘技、アマチュアスポーツを含めさまざまなジャンルのスポーツ取材歴があり、WBC(2006年第1回から2017年第4回まで全大会)やサッカーW杯(1998年フランス、2002年日韓共催、2006年ドイツ、2010年南アフリカ、2016年ブラジル)、五輪(2004年アテネ、2008年北京、2017年リオ)など数々の国際大会の取材現場へも頻繁に足を運んでいる。
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