社長はどの街に住んでいるのか――? 東京商工リサーチの調査によると、1位になったのは東京都「港区赤坂」で、2488人が住んでいる。2位以降は「新宿区西新宿」「港区六本木」「渋谷区代々木」「港区南青山」と続く。社長数を人口で割った“社長比率”のトップは東京都港区で、10人に1人(10.0%)が社長という結果が出た。
トップ50は東京都の街が占めた。港区、新宿区、渋谷区などが目立つが、9位には「江東区亀戸」がランクイン。もともと町工場や商店が混在した地区であることから中小企業社長が多い街だが、相次ぐ大型マンションの建設の影響もあるようだ。高級住宅街で知られる大田区田園調布は25位と2014年の前回調査より7ランクダウンしたが、一方で「中央区勝どき」や「江東区豊洲」といった大型マンションの建設で人気が高まるエリアはランクアップしている。
範囲を広げて市区別で見ると、トップに立ったのは東京都世田谷区の3万8705人。続いて、東京都港区(2万5082人)、東京都大田区(2万1981人)だった。前回調査からランクアップしたのは新宿区と渋谷区で、「職住近接志向の強まりがうかがえる」という。
東京商工リサーチは「(1)職住近接、(2)交通アクセスの良さ、(3)買い物が便利であること、(4)繁華街や文化施設にも近いこと、(5)災害リスクの低さなどを重視する『都心回帰』の動きに変わりがないことがうかがえる」と分析している。
東京都以外で最も順位が高かったのが、神奈川県「三浦郡葉山町」の1090人で51位。御用邸もある風光明媚な保養地として知られており、著名人の自宅や別荘が多い。大阪市や福岡市といった大都市圏周辺地域も人気が高かった。
東京商工リサーチの企業データベースに登録された約297万社の代表者データから、社長の居住地を抽出してまとめた。
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