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KDDI、新型「isai」など秋冬モデル4機種を発表オリジナルスマホ発表はなし

KDDIが、携帯電話の2017〜18年秋冬モデルの第1弾を発表。「isai V30+ LGV35」などのスマートフォン2機種と、フィーチャーフォン2機種を12月中旬以降に発売する予定。

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 KDDIは11月21日、携帯電話の2017〜18年秋冬モデルの第1弾を発表した。「isai V30+ LGV35」(韓国LG Electronics製)などのスマートフォン2機種と、従来型携帯電話(フィーチャーフォン)2機種を12月中旬以降に発売する予定だ。

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KDDIの2017〜18年秋冬モデル

 NTTドコモは10月に、独自に企画・立案した“2画面スマホ”の「M」を発表。これを踏まえ、KDDIの田中孝司社長は11月初頭の決算会見で、オリジナルスマホの開発について「時期をみて取り組みたい」と発言していたが、今回は発表されず。他の携帯事業者(キャリア)との差別化は、既製品にKDDIオリジナルのカラーバリエーションを設ける程度にとどまった。

 isai V30+ LGV35は、13年の発売以来高い人気を誇る「isai」シリーズの最新モデル。従来モデルに引き続き、「田」の字型に区切られた入力領域を既定の回数・順序でタップすると画面ロックを解除できる「ノックコード」や、デンマークのオーディオメーカーBang & Olufsenと共同開発した高音質なオーディオ技術を採用している。

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isai V30+ LGV35
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ノックコードを搭載する

 約6.0インチの有機ELディスプレイや、F値(絞り値)が1.6と明るいガラスレンズを採用した高画質カメラも搭載する。

 今回新たに、ハイレゾ音源のファイルサイズを7分の1程度に圧縮できるデコード技術「MQA」に対応。ダウンロード時間の短縮や、保存できる楽曲数の増加などを可能にした。ハイレゾ音源を再生する際は、ハイレゾ専用のイヤホン・ヘッドホンではなく、通常のもので視聴できるという。米GoogleのVRプラットフォーム「Daydream」にも対応している。

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isai V30+ LGV35の裏面

 ただ、新モデルを発表するたびにファンに大きな驚きをもたらしてきた同シリーズの過去モデルと比較すると、isai V30+ LGV35はやや日本独自の仕様・機能が抑えられている印象を受ける。

 この点について解説担当者に聞いたところ、「従来モデルはKDDIとLG Electronicsが共同開発していたが、近年は当社の裁量権が小さくなり、日本独自のカスタマイズが難しくなっている」と説明。「新モデルは大きな変更を加えず、グローバルモデルとほぼ同じものを市場に出す形になった。ただ、設定画面の表示方法を2パターン用意するなど、細かい点でNTTドコモ向け製品との差別化を図っている」という。

 「AQUOS R Compact SHV41」(シャープ製)は、17年夏モデル「AQUOS R」の機能を保ちつつ小型化したもの。AQUOS Rでは下部に設けていたカメラを上部に配置し、“自撮り”時の視線のブレを防止した点が特徴。広角・高画質での撮影機能は維持している。動きの激しい動画の再生時や画面スクロール時でも滑らかに表示する「ハイスピードIGZOディスプレイ」も搭載する。

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AQUOS R Compact SHV41

 フィーチャーフォン(従来型携帯電話)「AQUOS K SHF34」(シャープ製)は、バッテリー容量を前モデル(AQUOS K SHF33)比約1.3倍に拡大したもの。「GRATINA KYF37」(京セラ製)は、通話内容を自動で録音し、通話終了後に保存できる機能「あとから録音」を搭載する。「業務用でフィーチャーフォンを使用するビジネスパーソンに最適。移動中の打ち合わせの記録などに使ってほしい」(解説担当者)という。

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AQUOS K SHF34
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GRATINA KYF37

 ドコモは17〜18年秋冬モデルではフィーチャーフォンをラインアップしていないが、KDDIは「今後も“ガラケー”を発表し続ける。ユーザーにスマホへの乗り換えを強要しないのが当社の方針だ」(解説担当者)と話している。

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