11月29日の株式市場で、カドカワ(東証1部)が前日比40円安(-3.01%)の1287円に下落した。傘下のドワンゴは前日、動画配信サイトの新バージョン「niconico(く)」(読みは「クレッシェンド」)を発表したが、市場の評価はいまひとつだった。
カドカワの主力事業は、出版、映像・ゲームと、「niconico」が属するWebサービス。この3事業のうち、2018年3月期第2四半期に前年同期比で唯一減収だったのがWebサービスだ。
他社サービスに押される「niconico」の巻き返しの策として期待されるのが新バージョンの「niconico(く)」。当初は10月公開を予定していたが、開発の遅れから18年2月に延期。11月28日の発表会で明かした新機能にはユーザーから失望する声が相次いだ。見切りを付けた売りが入ったようだ。
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