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日清、「ヌーハラ」解消するフォーク「音彦」商品化ならず予約数が目標届かず

日清食品が、麺をすする音をカムフラージュするというフォーク「音彦」の予約数が目標の5000個に届かず、商品化を断念したことを明らかにした。

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 日清食品は12月15日、麺をすする音をカムフラージュするというフォーク「音彦」の予約数が目標の5000個に届かず、商品化を断念したことを明らかにした。日本人が麺をすする音が外国人を不快にする「ヌードルハラスメント(ヌーハラ)」を解消するとのコンセプトを掲げていたが、世に出すことはかなわなかった。

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麺をすする音をカムフラージュするというフォーク「音彦」

 TOTOのトイレ用擬音装置「音姫」に着想を得て開発。フォークの柄に備えた集音マイクが麺をすする音を感知すると、Bluetooth接続したスマートフォンからジェットエンジンに似た電子音が流れ出すとしていた。

 10月末に発表し、Twitter上では「エイプリルフールかと思った」と面白がる意見や、「海外の文化に合わせる必要はない」と真に受ける意見が飛び交い、話題になっていた。現在は「予約していたが、販売できないとの連絡が来た。残念だ」といった声が挙がっている。

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現在の「音彦」予約ページ

 ITmedia ビジネスオンラインが11月に実施したインタビューで、開発担当者は「商品化は正直難しいが、『ヌーハラを解消したい』というコンセプトを世に広められればうれしい」「音彦効果で、ECサイトの集客も増えている」と話していた。(関連記事

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「音彦」の試作品

 日清食品はECサイト活性化に向け、今後もユニークな新商品の開発を進める方針だ。新商品の発表は、2018年3月末頃を予定している。

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